双子の名づけは大変
双子ちゃんの妊娠おめでとうございます。
それとももう出産されましたでしょうか?
「親からの、最初の贈り物」
名前はそんな風に言われることもあるくらい、大切なものです。
漢字の意味、音の響き、字画、思いや願い、ローマ字で書くとどうか、苗字とのバランス、双子ちゃん同士のバランス……!
実にいろいろな要素を多角的に検討しなければなりません!
何て手間がかかる作業なのでしょう!
でも、それだけ、生まれてくる子どもたちへの愛が詰まっている証拠です。
たくさん悩んで、時にはインスピレーションも大切にして、双子ちゃんの名前を考えていきましょう!
双子ちゃんだったら、何か繋がりのあるような名前を持たせたいと思うパパママは多いですよね。
どんな名づけ方があるのか見てみましょう。
頭の漢字や音をそろえる。
これは分かりやすいですね。
「悠斗(ゆうと)・悠太(ゆうた)」
「美紀(みき)・美香(みか)」
「優太(ゆうた)・優菜(ゆうな)」などがそうですね。
ただ、口述しますが、紛らわしい名前となってしまうことに注意が必要です。
中の漢字や音をそろえる。
3文字以上の名前で、真ん中の音だけ揃える名づけもあります。
「玲央虎(れおと)・衣音汰(いおた)」
「花緒里(かおり)、里緒奈(りおな)」
「こうた・ゆうな」
などです。
後ろの漢字や音をそろえる。
個人的には良い名づけ方だと思っています。
お揃い感を出しつつ、個性も出せそうですね。
「陸斗(りくと)・海斗(かいと)」
「一花(いちか)・梨花(りんか)」
「睦槻(むつき)・美月(みつき)」
字数でそろえる。(1字や3字など)
「虎太郎(こたろう)・真之介(しんのすけ)」
「愛(あい)・結(ゆい)」
「翔(しょう)・葵(あおい)」
「龍之介(りゅうのすけ)・陽菜乃(ひなの)」
漢字の一部(部首、冠、つくり)をそろえる。
それとなくお揃い感を出せる方法です。
「健(けん)・優(ゆう)」
「桜(さくら)と椿(つばき)」
「葵(あおい)・薫(かおる)」
響きをそろえる。
「陽太(youta)・颯真(souma)」母音が「oua」でお揃い。
「はな(hana)・わか(waka)」母音が「a」同士。
「樹(ituki)・美月(mituki)」母音が「iui」。
こちらも、隠れたお揃い感を演出できる名づけですね。
合わせて読んで、意味があるようにする。
「はるか・かなた」遥か彼方。
「一期(いちご、かずき)・一会(いちえ、ひとえ)」一期一会。
「華(はな)」「麗(れい)」華麗。
「はるか」と「かなた」はすごく素敵な名前なのですが、あのお笑いコンビさんを思い浮かべられてしまうと、ちょっと嫌ですね。
すみません。失礼なことを言っています。
芸能人にいる名前かどうかもチェックしてみると良いですね。
この名づけは、2つで1つという、1人では半人前のイメージを与えてしまう可能性があることも念頭に入れておきましょう。
イメージを似せる。
海のイメージ、空のイメージ、光のイメージ、などですね。
例えば海のイメージなら……
男の子
拓海(たくみ)、洋輔(ようすけ)、海翔(かいと)、航希(こうき)、湊也(そうや)、輝洋(てるひろ)
女の子
渚(なぎさ)、汐里(しおり)、七海(ななみ)、海咲(みさき)、沙帆(さほ)、璃沙(りさ)
あえて、そろえない。
双子はセットで考えられがちです。
そして、それを嫌がる時期がやってくるかと思います。
別々の人間なのに、個を否定されているようで、悲しいですもんね。
そんな理由から、あえて別々の名前をつけるという選択肢もあります。
ただ子どもが、「どうして私がこっちの名前なのか、あっちの方が良かった」とか言い出す時期があるかもしれないという点と、「双子なのに、名前が全然違うね」と言われるという点は心得ておく必要があります。
パパが一つ、ママが一つ
必要な名前は2つ。名前をつける親も2人。
であれば、パパとママが責任を持って1人ずつに名づける、というのもアリかもしれませんね。
ただ、その場合注意したいのは、双子ちゃんが同性の場合です。
姉はパパで妹はママ。
「どうして私の名前はママがつけてくれなかったの?」
逆もあり得ますが。
そんな風に言われてしまうと悲しいですよね。
「パパが一生懸命つけた名前なのよ。もちろん、ママも良い名前だと思ったから賛成したし、〇〇のことは大好きだよ」など、ちゃんと愛してることを、自信を持って伝えられるようにしましょう。
自分の名付けた子の方が可愛くみえちゃって……なんてことが無いとも言えません。
男女であれば、そういったもめ事は起きにくいかもしれませんね。
双子ならではのNGはあるのか?
優劣のある名前
「優人」と「秀人」はそれぞれ良い名前でも、優劣のつく名前です。
優は優れる(まさっている。すぐれている。)
秀は秀でる(他よりぬきんでてすぐれている。)
後は、健一、健二などもそうですね。序列が出来てしまいます。
序列を連想してしまうものは他にも、松竹梅、金銀、甲乙、などがあります。
紛らわしい名前
双子にはよくありがちな、(上記でも紹介している)「頭の漢字や音を揃える」名づけ。
でも、実際につけてみると紛らわしいものです。
どちらを呼んでいるのか、後半の音まで聞かないと判断できません。
イニシャルが同じになります。
あだ名も同じになりやすいです。
親、友達などが呼び間違えることも増えるでしょう。
それを分かったうえで名づけるのと、「そういえばそうだ、やっちまった」と思うのでは違うと思うので、ここで触れておきます。
合わせようとしすぎて、一人が変な名前になってしまっている
我が家もこの過程を踏んでいます。
さすがに途中で止めましたが、考えすぎている時に陥りがちです。
あれやこれや条件を考え、力を入れて探している中、2つの良い名前が同時に浮かんでくることは非常に稀です。
「素敵な候補が見つかった。じゃあもう一人はどうしよう……」
この状況ってありがちですよね。
でも、そこからもう1人の名前に匹敵する候補を探し出すのは至難の業かもしれません。
「ひねりだした感じがある、後からつけたのがバレバレ」
そんな名前をつけるのはやめましょう。
我が家の場合
(すみません、日記に出てくるさくらとなのははこのブログ上の名前です)
考えに考えた末、つけた名前は、「後ろの漢字がお揃い」の名前にしました。
一つの漢字で、読み方が複数あるものを選んで、違う響きになるように名づけました。
前一字には関連性がありませんが、字画は一緒です。
例をあげるなら、朋花(ともか)・幸花(こはな)とかそんな感じです。
それから、前一字には、別のアプローチから同じ意味を持たせていて、それが親の願いに繋がっています。
例えば一人は「サンズイ」で水を表す、もう一人は漢字の意味から水を表す、などで、水のように清らかな心を持ってほしい……とか。
2人仲良く助け合って生きてほしい、それから、親の願いは2人に平等であることから、お揃いの意味と漢字を持たせました。
でも2人は別の人間で、それぞれが自由に生きればいい、との思いから、まったく違う響きの名前にしました。
散々迷い、紆余曲折。
途中、継ぎはぎの変な名前まで一生懸命考えた結果のこの名前です。
もう、これ以上、私たち両親の願いを込めた名前は出てこない、という段まで話し合った結果です。
これからこの名前に、2人が何を思うのかはまだ分かりませんが、いつか、親の愛情がそこから伝われば良いなぁと思っています。
終わりに
一大行事の名づけ。
気にする方は、膨大なチェックリストの作成が必要です。
例えば、サンズイや水のつく漢字は「水に流れる」から「流産」を連想するので良くない、植物に関する名前は「枯れる」から良くない、他にも、名前負けする、縦割れだ、実は良くない意味も含まれる漢字だ、成り立ちが良くない……山ほどあります。
このサイトで上げた例も、「変な名前」「字画が壊滅的」「英語だと〇〇という意味になってしまう」等あるかもしれません。
良くないと聞くと気になってしまいますよね。
でも、重要なのは、子どもの愛情や成長を思いながら命名することだと思います。
あまり気にしすぎると進みません。
それでも最良の名前をつけてあげたいと思うのが親心。
だから名づけは大変なんですね。
もうひと踏ん張り、双子ちゃん1人1人の健やかな未来を願って、名前を考えてみましょう。
性別が分かっている場合はその組み合わせを最優先に。でも、万が一違う性別の子が生まれてきても良いように、全ての組み合わせを考えておくと慌てずにすみますね。
「男の子2人」「女の子2人」「男の子と女の子1人ずつ」
どんな双子ちゃんが生まれ、どんな名前をつけるのか、楽しみですね。