離乳食初期の頃、感動したものです。
スプーンを持っていったら、その小さなお口を開けてくれて、ぱくっ。
そしてお口を閉じて飲みこむ。
もう少し成長すると、モグモグして飲みこむ。
ちゃーんとお口は閉じて咀嚼しています。
大人だって、くちゃくちゃ、口を開けて食べる人もいるのに、なんて上手に食べるんだろう。
赤ちゃんってすごいなぁ。
その姿は、小さな口と相まって、しずしずとお上品に食べる大和撫子か貴婦人のよう。
こんなに小さいのに、お行儀良くしようとしているみたいで可愛い。
そんな風に考えていました。
あ、大和撫子のくだりは大げさに書きましたけど。
あと、過去のことが美化されているのかもしれないんですが。
それが最近はというと……
しっちゃかめっちゃか、やってくれております。
汁物はこぼすわ、スプーンは振り回してご飯が宙を舞い、お皿はひっくり返すわ、テーブルに落ちたごはんを叩き散らすわ。
そういう時期なのだと分かってはいますが、イラッとくることもしばしば。
中でも、「退化じゃん」と思ったことがあります。
犬食いです。
最近、さくらが犬食いをするようになりました。
手を使わず、顔をお皿に近づけて食べます。
どうやら、両手が別の食べ物でふさがっていたけど、お皿のものを食べたかったようです。
顔がお皿にくっつくくらい近づけて、実際くっついたりしています。
手を使うという、人間の最たる進化を否定しております。
目的のおかずはちゃんと食べれている様子で、本人はご満悦です。
「手に持っているものを一度置く」ということはできるんですよ。
パンを置いてからお茶を飲んだり、スプーンを置いてから手づかみ用おかずを食べたりしています。
だから、直接口を持って行かなくても食べられるはずなんですけどね……。
本人にとっては、「良い方法見つけたっ! これならパン持ったまま食べれるじゃん、私、頭良い~!」という認識なのかもしれません。
今はまだ良いんですけどね。
ちゃんと直ってくれれば良いんですけどね。